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町田市

museum/多摩武蔵野から行くミュージアムガイド
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「町田市立国際版画美術館」
〒194-0013
東京都町田市原町田4-28-1
TEL:042(726)2771・0860・2889

ホームページ: 公式ホームページ

開館時間:
[平日]
10:00〜17:00 ※入館は16:30まで
[土・日曜日・祝日]
10:00〜17:30 ※入館は17:00まで

休館日: 月曜日(ただし祝日の場合は開館。翌日休館)、 年末年始(12月28日〜1月4日)

入館料:
[企画展] 展示によって異なる
[常設展] 無料

町田市立国際版画美術館
 
©町田市立国際版画美術館
 
全国的にも珍しい版画だけを扱う美術館
 
「奈良時代から現代まで、19000点にのぼる版画コレクション」

JR、小田急線町田駅から歩いて15分。町田市立国際版画美術館は、市街地に位置する芹ヶ谷公園の一角にあります。
版画のみをコレクション、展示している公立美術館は、全国的にも珍しく、奈良時代から現代まで、日本や海外の版画作品が集められています。 展示室だけでなく、工房、ハイビジョンホールやビデオコーナーなど、見ること以外でも版画を知ることが出来ます。 また、美術館エントランスホールでコンサートも開催されています。
 
なりたち
1975年をピークに、小学校などの施設建設が終わり、町田市では文化施設を建てようという動きが高まりました。
そして1981年、町田市は30万人都市にふさわしい文化施設として美術館建設の条例が発足、1987年に完成しました。
比較的手に入れやすいこと、特徴のある美術館にしたい、などの理由から、全国の公立美術館で初めての版画専門の美術館となっています。
 
企画展示室
年に7〜8回の企画展示を行っています。
海外・日本の作家の個展、時代や版画の種類をテーマにしたもの、全国の美術大学の選抜展や町田市にある公立小中学校の作品展など、一年を通じて幅広い企画が行われています。
版画といっても、銅版画、木版画、リトグラフ(石版画)、シルクスクリーンなど手法もさまざま、浮世絵もポップ・アートもガリ版も版画という、その表現の多様性にびっくりすることでしょう。




 [展示風景は 「ケーテ・コルヴィッツ展(6/11終了)]
 
 
常設展示室
一年を4つに分け、さまざまなテーマによって特集展示を行っています。
企画展示に応じた内容のときもあれば、作家や技法を紹介することに重きを置いている場合もあり、企画展示とは違った版画の魅力を紹介しています。
技法の違いや修復の紹介をしたパネル展示もあり、版画表現の幅広さを知る一助となるでしょう。
 
 
 ●町田市立国際版画美術館で展示された、さまざまな技法の版画作品をご紹介
 

町田市立国際版画美術館の収蔵品は、さまざまな版画。保存上の理由から、長期間の展示ができないため、「必ずこの作品を展示している」ということが不可能なのだそうです。
常設展示作品もしかりです。

今回は、町田市国際版画美術館学芸員の方の協力を得て、2006年度展示予定の作品から、さまざまな技法の味わいの違いがわかるものをチョイスしていただきました。

版画作品の奥深さ、豊かさをお伝えできると思います。

実際に美術館に足を運んでみたくなった方も、多いはず!

木版 木版
月岡芳年『風俗三十二相』より
「遊歩がしたさう 明治年間妻君之風俗」
木版多色摺 明治21年(1888)
田中恭吉(1892-1915)
「冬蟲夏草」(公刊『月映(つくはえ)』V) 
木版 1914年 
芳年は明治時代を代表する浮世絵師で、歴史画、妖怪画、美人画など幅広いジャンルを得意とした。臨場感ある描写は現在でも人気が高い。『風俗三十二相』は、江戸時代各期から明治時代までの女性のファッションの変遷を、32枚にわたって描いたシリーズ。
「遊歩がしたさう」は、当時まだ珍しかった洋服をかっちりと着こなした、上流階級の女性を題材とする。鮮やかな色使いが、いかにも新しい時代らしい。手にする洋傘は文明開化期の女性を象徴する小道具で、当時の錦絵にはよく見受けられる。


*明治の浮世絵展(2006/6/24-7/30)展示予定
冬蟲夏草は、冬に地中で幼虫に寄生し、夏に芽を出す植物。
結核を患い死を想う恭吉の複雑な心境が、滅び行く者と、生命力がある植物を描いて
赤裸々に表出している。

*版画の青春− 「月映(つくはえ)」の時代の木版画(2006/8/5-9/24)展示予定
銅版 シルクスクリーン 石版
アルブレヒト・デューラー(1471−1528)
「ネメシス(大運命神)」
エングレーヴィング 1502年頃
飯田善國(1923-2006)
『クロマトポイエマ』より
シルクスクリーン 1972年
モーリス・ドニ(1870-1943)
『愛』より「それは敬虔な神秘さだった」
多色刷りリトグラフ 1899年刊

銅板の表面に鋭い刃物で直接、線を彫りこんでゆくエングレーヴィング。非常に繊細で硬質な線が特徴。1400年代初めから数百年もの間、ヨーロッパ版画の主流を占めたが、19世紀以降は版画技法の多様化やニーズの変化によって廃れた。今日では紙幣の原図制作などにこの技術が生かされている。作者はドイツを代表する重要な画家・版画家アルブレヒト・デューラー。「ネメシス」とは神の意志にそむいた人間を罰する役割を持つギリシア神話の女神だが、デューラーはイタリアの詩人アンジェロ・ポリツィアーノの詩に登場するこの女神を題材に、人間の運命を操る厳粛な女神として描いている。イタリア・ルネサンス期に起こった古典古代の文芸復興がアルプスの北の地へともたらされた記念すべきモニュメンタルな傑作である。

*常設第2期(2006/6/14-9/24)展示予定

題名はギリシャ語で「色彩詩」の意味。日本を代表する詩人、西脇順三郎の英文詩に飯田善國が22点の版画を制作した詩画集のなかの1点。アルファベットを一文字一色に分解した上で再結合するという、独自の方法で構成した作品。

*飯田善國−版画と彫刻展(2006/9/30-11/26)展示予定

フランスの画家ドニの作品。妻マルトへの想いを描いたこの作品集は、甘美な色彩と
幸福感があふれている。
18世紀末に発明されたリトグラフは、木版画や銅版画のように版を彫る必要がなく、化学処理によって製版を行い、 版に描いた線そのものを紙に転写する技法。美しい色彩は、版を刷り重ねて生み出されたものである。


*常設第3期(2006/9/27-12/24)展示予定
 
木版

浜口陽三(1909-2000)
「西瓜」 

メゾチント 1981年

メゾチントという技法によって赤、青、黄、黒の四色の銅版を刷り重ねた版画。
さくらんぼやレモンやぶどう、西瓜など果物を多く描いた浜口の代表作の一つで、静謐で神秘に満ちた空間が創出されている。

*常設第2期(2006/6/14-9/24)展示予定

 
ビデオコーナー
ここでは、技法や版画作家を紹介する番組を見ることが出来ます。
この番組は美術館オリジナルのプログラムで、一部完売しているものもありますが、VHSテープで販売もしています。
 
版画工房&アトリエ
版画を制作するワークショップが開かれています(講座、自由制作/要問い合わせ)。
講座には1回だけのもの、何回かシリーズになっているもの、技法も選べますので、町田市公報などでチェックしてみてください。
 
喫茶室「けやき」
歩き疲れたら、喫茶室「けやき」へ。
大きな一枚窓から庭園を見渡せるこの喫茶室のオススメは、カレーライス。
20年間絶やすことなく、作り続けている愛情たっぷりのカレーライスです。
そして、相原にある牧場で作られたアイスクリームも種類が多く、美味!
 


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-----------→探訪後記
初めて行ったとき、浮世絵、ポスター、印刷物といったものも版画の一種と気づいて、版画が身近なものに感じました。
今回改めて伺って、その版画の技法の多さ、表現の多様性を知りました。
時代を超えて親しまれる版画、ぜひあなたも町田で出会ってください。
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