多摩武蔵野の情報誌サイト タチカワオンライン − 日帰り温泉、美容室、グルメ、ショップ、美術館、酒蔵、ウォーキング、コラム
 
東京のミュージアムガイドTOP

エリアで探す:東京23区の美術館−−多摩の美術館

ジャンルで探す:美術館一覧−−博物館その他一覧−−庭園公園一覧


台東区

museum/多摩武蔵野から行くミュージアムガイド
コーナートップへ
「旧岩崎邸庭園」

〒110-0008
東京都台東区池之端1-3-45
TEL:03-3823-8340

公式ホームページ
http://www.tokyo-park.or.jp/park/

開館時間:9:00〜17:00
休館日:12月29日〜1月1日
入園料:中学生以上400円、65歳以上200円、小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料 ※みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)は無料公開、ほか年間パスポートや団体割引あり

2012年4月現在工事中との連絡あり。詳しくは公式HPをご確認下さい。
旧岩崎邸庭園
旧岩崎邸庭園
 
明治29年完成の異国情緒漂う近代建築
  岩崎家の華やかな暮らしを垣間見られる

財閥岩崎家の華やかな暮らしを垣間見られる

三菱創設者・岩崎家の本邸として建てられた「旧岩崎邸庭園」は、上野公園や湯島天神が立ち並ぶ界隈にあります。
庭園内には明治29年に建てられた3つの建物が現存していますが、なかでもゲストハウスとして使用された洋館が有名。ここは、年に1度の岩崎家の集まりや外国人・賓客を招いてのパーティーに使用されていたそうです。
また、洋館の手前には広い芝庭があり、その所々で大名庭園の名残を感じることができます。

 

なりたち

この庭園は、明治29年に東京都下谷区茅町に三菱創設者の岩崎家本邸として建てられました。設計を手がけたのは、鹿鳴館やニコライ堂などを代表作にもつ英国人のジョサイア・コンドル氏(1852〜1920)です。完成当初は15,000坪の敷地に20棟以上の建物がありましたが、現在は洋館・撞球室(ビリヤード場)・和館の3棟のみが残っています。第二次世界大戦後に国有財産となり、最高裁判所司法研修所などとして使用されました。洋館と撞球室は、昭和36年に重要文化財に指定されています。

 
入口の塀には三菱マークの由来となった岩崎家の家紋が記されています
入口の塀には三菱マークの由来となった
岩崎家の家紋が記されています
財界関係者らの邸宅を数多く設計した建築家コンドル
岩崎家、島津家、古河家など財界関係者らの
邸宅を数多く設計した建築家コンドル
 
“寝殿造り”同様、高床式の平屋造り

入口

園内に入ると、最初にある建物がチケット売場です。ここで入場料を支払ってから、洋館や庭園へ入場します。また、庭園に関する書籍やポストカードが販売されていました。
 

洋館

明治29年に完成した洋館は、ジョサイア・コンドル博士が設計を手がけたものです。木造2階建て・地下室付きの建物で、17世紀英国で流行したジャコビアン様式を基調に、ルネサンスやイスラムのモチーフ、米国・ペンシルヴァニアのカントリーハウスのイメージなどを採り入れています。そのため、同時期に建てられた西洋建築よりも、繊細なデザインとなっているのが特徴です。併置された和館との巧みなバランスは、世界の住宅史においても希有の建築とされています。

 
窓の周りにも細やかなデザインが施されています
窓の周りにも細やかなデザインが施されています
入口で靴をぬいでから館内に入ります
入口で靴をぬいでから館内に入ります
建物の華やかさを引き立てるステンドグラスの窓
建物の華やかさを引き立てる
ステンドグラスの窓
 
館内

洋館のなかは、茶色を基調としたシックな雰囲気。ねじり棒のようなジャコビアン様式のデザインが細部にまで採り入れられています。岩崎家はこのスペースを、岩崎家の集まりや大切なお客様を招いて行うパーティーなどに利用していたそうです。
1階部分は玄関・食堂・厨房・書斎・客室、2階には客室・集会場、地下には倉庫・機械室・通路がありました。1日2回行われているボランティアや職員によるガイドツアーに参加すれば、当時の様子などを伺いながら館内を巡ることができます。
※ガイドツアーは、11:00〜と14:00〜の1日2回。木曜はお休みです。通常の集合場所は洋館正面の玄関前ですが、雨天時などは洋館1階の書斎などに変更となることもあります。

 
手すりなどにジャコビアン様式の要素が詰まっています
手すりなどにジャコビアン様式の
要素が詰まっています
1階東側にある客室の様子
1階東側にある客室の様子
客室の天井はペルシャ風文様の
客室の天井はペルシャ風文様の
日本刺繍です
 
洋館(庭園側)

洋館の南側(庭園側)にはベランダがあります。ここからは、広大な芝生の庭園を眺めることが可能です。列柱のデザインは、古典主義建築で一般的に用いられた方式を採り入れ、1階がトスカナ式、2階がイオニア式というように異なるデザインになっています。また、唐草模様のベランダの柵も特徴的です。

 
撞球室に面した場所には大きな窓があります
撞球室に面した場所には
大きな窓があります
1階テラスのタイルはイスラム風のデザイン
1階テラスのタイルは
イスラム風のデザイン
見学の際は2階のベランダに出ることもできます
見学の際は2階のベランダに
出ることもできます
 
和館

洋館と結合されるかたちで「和館」が建っています。ここは、岩崎家の人々の居住スペースとして使用されていました。明治時代に大工棟梁として数多くの住宅を手がけた、大河喜十郎が施工を手がけたと伝えられています。「書院造」を基調としており、完成当時は建坪550坪で洋館よりも大きな建物でした。しかし、現在は一部のみが残っています。
現在、広間は「御茶席」として利用できます。「お抹茶(和菓子付)」(500円)や「白玉ぜんざい」(500円)などのメニューがそろい、お庭を眺めながらいただくことが可能です。

 
御茶席のメニューはお庭でいただくこともできます
御茶席のメニューはお庭で
いただくこともできます
洋館の壁紙にも使用されている「金唐革紙」のしおりは1000円で販売
洋館の壁紙にも使用されている
「金唐革紙」のしおりは1000円で販売
オリジナルのハンカチは700円
オリジナルのハンカチは700円
 

撞球室

三角の屋根が特徴的な「撞球室」はビリヤードを行うスペースです。この建物は洋館と同じく、J・コンドル氏が設計を手がけました。スイスの山小屋風の外観は、当時の日本ではとても珍しかったといいます。この建物は地下道で洋館とつながっており、当時はそこを利用して行き来をしていました。※館内に入場することはできません。

2002年3月満開時の「上野毛のコブシ」(名鏡勝朗氏撮影)。
 
手前のベンチに座り記念撮影をすることも可能です
手前のベンチに座り記念撮影を
することも可能です

窓にはステンドグラスを使用
窓にはステンドグラスを使用
三角の屋根の周りにも細かな装飾が施されています
三角の屋根の周りにも細かな装飾が施されています
 

庭園

洋館の奥には広大な芝庭が広がっています。この地は江戸時代に越後高田藩の榊原氏、明治時代には舞鶴藩の牧野氏の屋敷があったことから、一部に大名庭園の名残も残されていました。このように芝庭と大名庭園を組み合わせたかたちは、近代庭園の初期には代表的なスタイルだったそうです。

2002年3月満開時の「上野毛のコブシ」(名鏡勝朗氏撮影)。
 
大名庭園の名残を感じられる巨大な灯籠
大名庭園の名残を感じられる巨大な灯籠
撞球室の前にはパラソル付きのテーブルと椅子が並ぶ
撞球室の前にはパラソル付きの
テーブルと椅子が並ぶ
庭園奥の木陰にもベンチからは、洋館・和館を見渡せます
庭園奥の木陰にもベンチからは、
洋館・和館を見渡せます
 



-----------→探訪後記
細かな装飾が施されたゴージャスな洋館。家族の集まりやパーティーにだけ使われていたなんて贅沢ですよね。
お家に招かれたような気分で、足を運んでみるのもオススメです。
 
     
東京のミュージアムガイドTOP

エリアで探す:東京23区の美術館−−多摩の美術館

ジャンルで探す:美術館一覧−−博物館その他一覧−−庭園公園一覧
 
 
Copyright (C) Tachikawa Online. All Rights Reserved.